長徳寺 二十五世 晋山結制式

心地よく晴れた秋空の下、令和2年11月14日、15日の両日、当山二十五世の晋山結制式が行われました。

晋山式とは、新たに住職となった僧が、その寺院に晋む(=進む)ことです。
禅宗の寺院は、山間部にあることが多く、山号(=〇〇山)を持ち、寺院を山ともいうため、「山に晋む式」と書いて「晋山式」と言われています。

晋山式は「住職就任式」であり、お披露目でもあるため、お寺にとって大変意義のある儀式です。

14日には、長徳寺の御開山(第一世住職)である丹翁宗鷟(たんのうそうさく)大和尚への法要、二十四世住職の退董式、この度の首座である瑛亮上座の入寺式、二日間の行事が無事に勤められることを祈願する土地堂念誦、明日の法戦式で行われる問答の課題(本則)の発表と修行期間中の配役の発表である配役本則提唱が執り行われました。

15日には、夜明け前から暁天坐禅(明け方の坐禅)、朝課、安下処(晋山する際に和尚の身支度を整える檀家様のお宅)で諷経の後、山の下の石段前から本堂前まで稚児行列を行いました。

本堂に場面を移してからは、晋山式、晋山開堂、首座法戦式、檀信徒総回向の行事が執り行われ、この度のご縁を頂いた方々に感謝をし、これから更にご縁が広がることを祈念いたしました。

問答では気迫せまったやりとりがあり、ある時は師匠とお弟子さんの涙あり、とても良い晋山式を修行することができました。
これも長徳寺に縁を頂いた方たちに支えられ、皆様方のご支援ご理解を頂いた賜物であると感謝を致しております。


今後も、皆様方に支えれれながら、山門の興隆に精進して参りたいと思います。
関係者の皆様、地域の皆様、ご縁を頂きました皆様、誠にありがとうございました。

晋山結制式