「難波覃庵」生誕210年記念展。

光市立野の出身である難波覃庵(なんばたんあん)さんの「生誕210年記念展」が、光市文化センターで開催されています。

幕末の激動の中、光市内で樟脳を作ったり酪農を行って資金を集め、文久二年(1862年)には、若い人を育成するために、私塾「養義塾」を長徳寺の境内に開きました。

明治維新での活躍の後には、本格的に絵画に取り組み、山岳、河水、樹木など自然の風景を題材とした山水画を多く残しています。

また、邸宅内に建てた土藏に清水親知の遺品と自家の蔵書を集めた「向山文庫(こうざんぶんこ)」と名付けた文庫を開設し、明治39年(1906)には村民に一般開放し、山口県初の図書館として1976年には光市の史跡に指定されています。

難波覃庵(なんばたんあん)さんは、厳島虹石(いわしまこうせき)さん、宝迫虹汀(ほうさここうてい)さんと共に、光市三大日本画家と言われる画家の一人で、今回展示されている作品の中には、初代内閣総理大臣である伊藤博文が巻頭言を書いた「島田川普賢灘図」といった作品も展示されています。

先人の作品をゆっくりと鑑賞し、ふるさとへの想いや心の豊かさに触れてみてはいかがでしょうか。

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